本記事では、海賊王ゴールド・ロジャーの船「オーロジャクソン号」に巨大な卵が乗せられるまでの経緯を解説・考察していきます!
卵ではなく柱だった?
オーロジャクソン号の全貌が初めて描かれたのは、2009年公開の映画「STRONG WORLD」に繋がる“第0話”のロジャー海賊団と金獅子海賊団の“エッド・ウォーの海戦”の場面でした。

ワンピース 0話より引用
上のコマに描かれた“水玉模様”から、当時“卵”を連想したファンの間で少し話題になっていたものの、
実は別の角度から描かれた下のコマを目を凝らしてよく見ると、明らかに“卵”の形状ではなく船室の両端に立っている“2本の柱”であることが分かります。

ワンピース 0話より引用
卵になった経緯
しかしその後、第0話がアニメ化された際には描写が細かすぎるため左右の柱が同化した歪な形状になり、2011年に発売された「スーパーシップコレクション」や2013年に発売された「ワールドコレクタブルフィギュア」などの公式グッズでは船の真ん中に明らかに“巨大な卵”が乗ったデザインに変更されていたのでした。

ワンピースのグッズは基本的には担当編集者が目を通しているみたいなのですが、これが尾田っちや担当編集者の意図で変更されたものなのかは定かではありません。
尾田っちにそこまでこだわりがなく、造形側の解釈でデザインされたものがそのまま通ってしまった可能性もあるかもしれません。
ワノ国編のオーロジャクソン号
それから時が流れ、2019年ワノ国編(おでんの過去)に突入した原作で再び描かれたオーロジャクソン号には、なんとフィギュアと同じ“巨大な卵”が描かれていたのでした。

ワンピース 958話より引用
なぜこうなったのか考えてみると、
2016年に発売された「ジャンプ流!」という本では、尾田っちが仕事場にあるワンピースフィギュアを資料にキャラクターを描くこともあると明かされているので、10年ぶりに描いたオーロジャクソン号のデザインを忘れていて「ワールドコレクタブルフィギュア」などを参考に描いた結果、“卵”が乗せられたのかもしれません。
いずれにしても第0話が描かれた時点では“ただの柱”だったものだと思われるので物語の根幹に関わる重要な伏線みたいなものではなさそうです。